海外手術のメリット、デメリット
■最大のメリットは技術の高さ
椎間板ヘルニアで手術が必要となったときに、海外で手術を受けようと考える人は、ある程度専門知識があり海外情報に精通している人以外は、皆無といってよいでしょう。プロのスポーツ選手がアメリカでひじや肩の手術するという話は聞いても、一般患者にとっては別世界の話であり、実際に自分が海外で手術を受けるとなると、躊躇するケースがほとんどだと思います。
しかし椎間板ヘルニアに関しては、海外での手術というのは十分実施するだけの価値があると考えています。現在、椎間板ヘルニアの最小侵襲手術の技術が高いとされているのは韓国とアメリカですが、地域性、手術費用という点で韓国の方が優れています。その韓国の中でも、技術的に頭一つ抜けているのがウリドゥル病院で、この病院以外では海外で手術を受けるメリットは少ないと思います。そのためここでの記載内容も、主にこの病院での手術を想定した話になっています。
以下に海外で手術を受けるメリットとデメリットをまとめてみました。
| 海外で椎間板ヘルニアの手術を受けるメリットとデメリット | ||
| メリット |
●技術的に優れている ・最小侵襲手術の術式の種類が豊富 ・より侵襲度の少ない手術が受けられる ・入院期間が短い(ほとんどの患者は最長でも7日間以内) ●特別の患者として扱ってもらえる ・最高ランクの医師以外手術を行わない ・多少の無理は聞いてもらえる ●手術を受けるのに長期間待つ必要がない |
|
| デメリット |
●手術費用が高額(保険がきかない)
●言葉が違うため、意思の疎通ができるか不安
(通訳がいるため、ほとんど困ることはない) |
|
海外で手術を受ける最大の利点といえるのが技術面でのアドバンテージです。最先端医療を行っている海外病院(ウリドゥル病院)では、ほとんどの患者が最小侵襲手術の適応となり、そのほとんどは術後1週間以内に退院しています。おそらく日本で手術を受けるよりも、低侵襲の手術で済み、入院期間も短くて済むと思います。
また、日本人にとって最も不安に感じるのは、言葉の通じない外国で十分な意思の疎通ができるかどうかということですが、この点についても、最近は日本語が話せる職員を置き、本格的に日本人患者の受け入れを行っている病院が増えており、外国語が話せない患者でも不自由なく手術を受けられる状況に変わってきています。
■海外患者は大切なお客様
海外の病院では患者に対する扱いも日本とは大きく異なります。病院にとって患者はすべて平等というわけではなく、日本で手術を受ける場合に、病院とのコネのない一般患者は、芸能人、スポーツ選手、政治家などの有名人患者と同等の待遇を受けられる保証はありません。有名人であれば、最も腕の良い医師に手術してもらうことができ、ある程度要求を聞いてもらうことも可能ですが、一般患者が同じ要求をしても病院側が聞いてくれるとは限りません。
ところが海外で手術を受ける場合には、立場が一変します。海外からわざわざ来院する患者というのは、病院にとって国内患者とは違う特別の存在であり、大切なお客様として扱ってくれます。特に海外患者の誘致を考えている病院では、治療結果は今後の患者獲得にも影響しますから、一般患者であっても優遇された環境下で最高ランクの医師による手術を受けることができます。ウリドゥル病院の場合でも、手術を行う医師には一般ドクターと特に手術技能の高い特診ドクターがいますが、海外患者の手術はすべて特診ドクターが行っています。
■海外では早期の手術が可能
患者が希望すればすぐにでも手術してもらえるという点も、海外で手術を受ける大きなメリットとなります。もし日本で、テレビ出演するような有名ドクターに手術してもらおうとすれば、診療予約だけで何年も待たされることになり、待っている間に病状が進行し、早期であれば局所麻酔での短期入院治療が可能であった患者が、時間の経過により全身麻酔での切開手術が必要となってしまうケースもないとはいえません。
一方海外で手術を受ける場合には、手術まで長期間待つ必要はなく、日程もある程度は患者側の都合に合わせてくれます。特に仕事が忙しくなかなか時間がとれないビジネスマンにとっては、日程調整ができ短期入院ですむというのは大きな魅力です。日本の有名ドクター並みの技能をもった医師に、待たずに手術してもらえるわけですから、その価値は大きいと思います。
■デメリットは高額な手術費用
一方海外で手術を受けることのデメリットですが、最も大きな問題となるのが手術費用です。海外では保険がきかないため、すべて自費診療となり、ウリドゥル病院の場合であれば、レーザー治療を中心とする2泊3日の施術で8000万ウオン(92万円:1000ウオン=115円で計算)、最小侵襲手術ではそれ以上の費用が必要となります。日本では保険診療が一般的なため、医療費が92万円以上というのは確かに高いかもしれません。
そのため、誰でも簡単に手術を受けられるというわけではなく、手術対象となるのは、@金銭的に余裕のある患者、A日本での手術に比べて明らかにメリットがある(侵襲が少なくて済む、入院期間が短い、早期に手術できるなど)患者、B重症で手術の難易度が高い患者などに限定されると思います。ただ技術面での魅力は非常に大きいため、とにかく技術の高い病院で最先端の手術を受けたいという場合には、海外(ウリドゥル病院)での手術は有力な選択肢になると思います。
韓国では混合診療が認められており、ウリドゥル病院の場合でいえば、レーザー治療など多数の最先端医療を行っているため、保険診療の対象となる治療は4割程度で、約6割は自費診療です。にもかかわらず、年間約2万人の患者が手術を受けているというのは、多くの患者がウリドゥル病院の技術の高さを認め、自費診療であっても手術を受けるだけの価値があると考えているためだと思います。日本でも、テレビ出演するような超有名ドクターの病院には保険診療、自費診療(レーザー治療が該当)に関係なく患者が集中しているように、ウリドゥル病院でも同様の現象が起こっていると考えれば理解しやすいと思います。
それでも100万近い金額というのは、一般患者にとっては大金ですから、可能な限り取り戻すことを考える必要があります。
まず医療費控除の申告をすることで、いくらかは戻ってきます。詳しくは国税庁のホームページに記載されています。
http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1120.htm
また、あくまでも参考ですが、多忙なビジネスマンであれば、海外での手術を上司へのPR材料として利用するという方法もあります。手術を受けることを上司に報告するときに、「長期間休んで会社に迷惑をかけたくないので、お金はかかっても技術が高く最も短期間の入院ですむ海外の病院で手術を受けることにしました。」という言い方をしておけば、上司も好意的にみてくれると思います。後は機会があるときに「家計が苦しい」ことを何気なく話しておけば、上司も人間ですから、査定に手心を加えてくれる可能性もあります。給料が上がれば間接的に手術費用を補填できるわけですから、試してみる価値はあると思います。